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用語解説


1)味用語:
味を表現する用語全体を指す。味用語は味名と味語に分類できる。味用語は専門用語で、特に官能評価分野で広く使用されている。

2)味名:味用語の一つで、味を表す用語である。一般に、味が下に付く用語であり、味を意味する用語であることを明示している。

3)味語:味用語の一つで、味を表現するだけの語である。通常は名詞とか形容詞の一語で記述される。味を意味することを明示しない。

4)標準味用語:味用語のうち、特定分野では広く使用されているもの。具体的には、前ページ「取り組みの概要」の「標準味用語の推定方法」で説明した条件を満たしている味用語。

5)基本味名:基本味でも味名を意味するが、単に基本味というと、通常は感覚の内容を意味する。基本味が言葉であることを明確にした用語。なお、基本味には甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の五種がある。

6)規範味名:慣用味名と対をなす用語で、味名のうち生理学的根拠あるいは物質的根拠があるとみなしているもの。規範味名には基本味名もまれるが、味における基本味の重要性に配慮して、例外的に独立させている。

7)慣用味名:規範味名と対をなす用語である。慣用味名は、味名のうち社会で広く使用されていることなどの要件を満たすもの。すなわち、味であることの言語的根拠がある味名である。外国語にも存在するが、日本語には特に多い。

8)特有味名:社会全体で広く使用されているとはいえないが、特定食品分野では広く使用されている味名。標準味用語のうち、基本味名・規範味名・慣用味名以外の味名でもある。

9)特有味語:標準味用語のうち、味名の条件を満たさない用語。特有味名と対応する用語でもある。一般に名詞とか形容詞の一語で表されるので味語と呼んでいる。ただし、用語呼ぶ方が相応しい例も少なくない。

(2022年8月作成)